光テラス No.22

9月9日
 北海道胆振東部地震が起こりました。私の故郷も震源地からほど近くにありました。深夜の災害のために、知らせを聞いたのは朝でした。当日、研修中だった私は、教会に戻ることも現場へ向かうこともできず、心が落ち着かないまま、研修を続けるしかありませんでした。
 祈りながら、家族の安否や現状を把握するために携帯のアプリで連絡を取り合っていました。ふと、そこに地元の同級生のグループ(連絡板)があることを思い出しました。「みんな大丈夫?」と書き込みをすると、「今、停電」「昨日の台風で屋根飛んでいったけど、地震は大丈夫」「断水するかもしれないから、水は貯めておいてね」という書き込みが続き、被災地にいる友人同士での連絡が始まりました。
 特にコンビニで働く友人が「早朝からお客が殺到し、1日分の売り上げを数時間で超えてしまうほど忙しく、倒れそう」と語っていました。そこには災害時のコンビニの重要性と、被災中であるにもかかわらず、従業員たちの献身的な働きと疲弊が伝わってきました。
 幸いなことに私の実家は当日の夜に電力が復旧し、実家の仕出し屋も営業を再開して注文も受けていると聞いていたので、「うちのお店もやってるよ」と友人たちに伝えました。翌日、母から連絡がありました。「コンビニの友達から注文を受けて、今売るものが無くなってコンビニを閉めて、取りに来てもらったところです。友達も従業員もみんな疲れていたようでした。」その連絡を聞き、私を通して主が働き、友人に安息を与えてくださったことに感謝しました。

    義の実を結ばせる種は、平和をつくる人々によって
    平和のうちに蒔かれるのです。
                    ヤコブ3:18