光テラス No.116

7月5日
 正試験のための推薦を依頼するために、ある牧師を訪ねたとき、少しお話をする時間を設けてくださりました。
 最近の教会の状況から、子育てのこと、そして正教師試験の大変さなどを語ってくださいました。そしてこのように仰ったのです。

「力になりたいよ。子守だって手伝うから、いつでも来なよ。」

 家庭も仕事も両立して臨むのが本来の教師のあるべき姿だと考えていながらも、だんだんと体や精神が思いに追いついていないことを自覚し始めても、どうすればよいのか、何をしたらよいのかを考えているうちに時間だけが過ぎていってしまうことも多々ありました。
 そのような状況の中で、かつて同じ試練に望んだことのある先輩の牧師が助け手として名乗りを上げてくださったことに、私は感動し、少しだけ、心に抱えていた荷を降ろすことができました。

 数日後、礼拝の準備がなかなか進まない中、妻が私に声を掛けてくれました。

 「私も頑張るから一度息抜きして、準備してね。」

 私は自分の力で妻も子も支えようとしていたことに気がつきました。本当は、家庭も私も支えていたのは妻だったのだと思い、自分の高慢さを垣間見ることになりつつも、感謝の気持ちが湧いてきました。

 苦しみに気づかないまま自分を追い込んでしまう私にとって、応援してくださる人々の言葉と態度がどれほど霊的な力を与えてくださるのかと感じた経験でした。私もみなさんにとっての信仰と人生の応援者でありたいと思います。

    互いの重荷を負い合いなさい。
    そうすれば、キリストの律法を成就することになります。
                         ガラテヤ6:2