2月14日
教団の「教会と国家」委員会主催の信教の自由セミナーが配信されました。福祉を通して見えてくる教会と国家をテーマに、一時生活支援事業を行う牧師を講師に関西の教会とリモートで行われました。
そこでは牧師が牧会する中で出会った人との関りから、支援事業を始め、試行錯誤していく中で現在の形が生まれていったということが説明されていきました。
私自身も教会で福祉を考えていく過程で、どのような形でサポートができるのかと理想を求めるとき、自分たちにできることの限界が先に見えてしまいます。すべての人には届けられないがゆえに、不公平を感じたり、サポートの対象者を決める境界線はどこだと悩んだりしていると、動き始めることができなくなってしまうことがあります。
講演の中で、講師はこのように語りました。
「私たちにはできない全体に対する働きは『いいえ』と答え、『はい』
と答えられる国が『はい』と答え行う。一方で、一人一人に対する
アプローチは私たちにはできる。だから『はい』と答えて行う。」
これが教会に求められている福祉の姿だと示されました。すべての人を救うのはイエス・キリストのみであり、私たちはキリストに代わることはできません。しかし、キリストの昇天後、一人一人に福音を伝える役割が私たちには与えられているのです。
目の前の一人を愛する。それが神の国の始まりであり、その積み重が神の国の実現であること感じた学びでした。
あなた方の言うことばは、『はい』は『はい』、
『いいえ』は『いいえ』としなさい。
それ以上のことは悪い者から出ているのです。
マタイ5:37