みことばはみがき No.47

   詩篇 22:1
   わが神 わが神 どうして私をお見捨てになったのですか。
   私を救わず 遠く離れておられるのですが。
   私のうめきのことばにもかかわらず。
  
 妻が娘と一緒にお里帰りをしに行きました。単に実家に帰ると言っても、海を越え、国を超えるとなると、その手間はこれまでの何倍もかかります。ワクチン接種証明書やPCR検査による陰性証明書、荷物の確認や隔離場所の確認など、飛行機のチケットを取るだけで行けた今までが何と便利かと感じました。

 妻がPCR検査を受け、料金を支払う時、検査した医師が「このお金で今までは飛行機に乗れていたのにね」と声をかけてくれたそうです。確かに!と思う一方で、仕方ないなとも感じていた自分に気が付きました。

 便利で安心の生活が崩れると、それを取り戻すことに困難が生じます。いつ、もとの生活に戻れるのかも不透明になります。ウクライナへの侵攻によって多くの人々の生活が崩れ、いのちが失われました。

 そこで私は神に問いかけました。「なぜ、このような状況になってしまうのですか。」祈りの中で答えられました。「あなたがたが崩した神との生活を取り戻すことは簡単なことではない。」
 私は愚かでした。このような状況に人間の罪であることに目をつむり、神に訴えていたからです。


    神が人を見捨てたのではなく
    人が神と人とを見捨てたのだ