マタイ18:8
あなたの手か足があなたをつまずかせるなら、
それを切って捨てなさい。
片手片足でいのちに入るほうが、両手両足そろったままで
永遠の火に投げ込まれるよりよいのです。
親知らずを抜きました。このエッセイの題名になってから初めての「歯」の話題です。抜歯の動機は斜めに出てきている部分が虫歯になりかけていたことでした。
親知らずの状況は自分で見ようとしても全く見ることのできない部分であり、歯科医の検査によってでなければわからないものです。当然、自覚症状もありません。ただ、これまでに多くの人が親知らずの処置を放置した後に大きな症状が現れるという話を聞いていたため、早めの処置を検討し、決断をしました。
医療上は手術ですが、その状況はまるで伐採した後の木の株を取り除くような力のいる作業のように感じました。抜歯が終わり、麻酔が抜けるとジーンとじわじわ痛みが続き、気になって仕方がありません。何をするにも歯の痛みが気になり、仕事も集中できない時間が続きました。
実感のない一つの懸念を取り除くために、大きな痛みが伴い、仕事も進まなくなることをあえて行う姿は滑稽かもしれません。その痛みに支配されてしまう前に切り捨てる決断も必要です。
小さな一つの要素でも体全体に伝われば
それは私そのものとなる