みことばはみがき No.83

   2コリント 13:5
   あなたがたは、信仰に生きているかどうか、
   自分自身を試し、吟味しなさい。
                 
 母親と父親が北海道から来て、短いながらも一緒に過ごす時間が与えられました。家の仕事が忙しい中でも、孫の顔を見て、抱いてあやして、ミルクをあげる姿に励まされる数日間でした。

 子育てと教会の働きの両立の難しさを話したことで、恵みと課題にどう向き合うのかについて考えるきっかけとなりました。
 その中で私にとって最も課題であり、手放すのが難しいことが、「立ち止まる」ことでした。これまで積み上げた歩みが立ち止まることによって「止まる」だけでなく「衰える」のではないかという不安が襲っていたのです。

 しかし、それは私の弱さであり、断片的な恵みの受け取り方であることに気付かされました。なぜなら、積み上げたものは自分の理想に近づく積み上げ方であり、実際にはもっと多くの切り口から恵みや実りを味わうことのできるものだったからです。

 赤ちゃんが泣くのは親を悩ませるのではなく、伝えたい意志の表れであるように、立ち止まって耳を傾けることで聞こえてくる小さな泣き声は積み上げることでは見えてこない神の恵みであったのです。


積み上げた先に見える実りもあれば
止まって下を向いたときに見える実りもある