「祝福されたいのちの誕生」
成長感謝礼拝の中で献児式が執り行われました。献児とは親の信仰によって子どもを主のものとしてささげることです。しかし、その子どものいのちはもともと親のものではなく、主に委ねられた子どものいのちを預かり、守り、育み、導いていく保護者が親とされるのです。
その点において、エリサベツもマリアも、本来生むことができない身体であるにもかかわらず、主が与えられたいのちを委ねられた女性として共通しています。
マリアにとってエリサベツは単なる妊婦の先輩なだけでなく、御使いが示した祝福のしるしでした。マリアは御使いから受胎告知を受けた後、すぐにエリサベツのもとへと訪ねました。
この行動はマリアにとっての主への応答の形でした。主の導きによって先にいのちを受けたエリサベツのもとへ行くことで、エリサベツから主の母と呼ばれ、最も祝福を受けた女性であると語られました。そして改めて救い主を預かる確信を持ったことでしょう。
一方のエリサベツはマリアが訪ねて来た時、胎動によってその喜びを知りました。信仰をもっていたエリサベツが聖霊の働きによって救い主を宿していることを悟りました。 自分の身に起こった奇跡と感じる出来事以上の状況が与えられたマリアに嫉妬することなく、心から救い主のいのちが宿されたことを祝福しました。
私たちも信仰によって神がいのちを与え、そのいのちが一人一人祝福されて母の胎に送られていることを知ることができます。その祝福を生まれてくるいのちへ伝えることが親の使命であり、親として歩み、仕える祝福となるのです。