「見えないものを見える形に」
1ヨハネ 4:7-16
年末感謝ということで、信仰生活を振り返ったとき、この一年で最も恵みを受けたことはなんでしょうか。見えることのない信仰と見える形しかない生活が組み合わされた「信仰生活」は矛盾した言葉の組み合わせですが、恵みを感謝という形で告白することで、見えないものを見える形にしましょう。
神は愛だと聖書で語られていますから、神から与えられた恵みがないということは愛を受けていないと告白するようなものです。
ゲーリー・チャップマンは著作「愛を伝える5つの方法」で、一人一人が形にしやすい愛の伝え方があり、受け取りたいものと伝えやすいもののギャップがあることを指摘しました。
聖書には神が5つの方法すべてで私たちに愛を示してくださりました。特に私たちのために御子を遣わし、インマヌエルの主ということで罪人たちとともに過ごし、十字架によって身をささげ、天の御国で家を用意して待っておられるキリストは愛そのものなのです。
ですから、私たちもまた、互いに愛し合うことが求められています。信仰生活とは神との家族生活であり、神の愛を感謝し、他者にも神の愛を伝える生活です。
愛を形にして伝えあうことは信仰を形にすることであり、その生活の先には「わたしのうちに神の居場所がある生活」となり、これこそが、神が私たちとともにおられる証となります。
愛を伝えない家族生活は神の居場所のない信仰生活です。ここに矛盾が生れます。キリストは私たち家族の十字柱であり、私たちが愛し合うための霊的な力をとりなし、備えてくださるお方なのです。