「神の子とされる御霊」
御霊の働きとはどのようなものでしょうか。それは信仰を持つことで得られたご利益を与える働きなのでしょうか。それとも私たちの性格や生活に変化を与えるものではなく、内面的な話なのでしょうか。
御霊に導かれる人はみな神の子とされます。神を信じ、御霊を受け入れ、御霊の働きが全うされた結果、与えられる最も大きな実りは神の子どもされることであり、親である神から相続を受けることでした。
キリストが信じる者の手本としてバプテスマを受ける際に、御霊が降り、「わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ」と天から声を受けました。ですから、私たちも信じて洗礼を受けることを神が喜び、キリストとともに神の子として受け入れてくださいます。
では、神の子とされる恵みとは何でしょうか。
一つ目は恐怖からの解放です。御霊は罪や悪の働きから神との関係を守ってくださります。
二つ目は「アバ、父よ」と叫ぶことのできる安心感です。ただ、父と呼べるというよりも、辛さや悩みや不満を持っているとき、泣き叫びながら、訴えることのできる相手は私たちにとって大きな存在です。
三つ目は私たちの信仰や思いや関係を御霊が証しすることです。私たちが自分で自分を飾る必要も、病などで語ることができなくなることへの不安もなくなります。
最後に神の子とされることで、キリストとともに御国を受け継ぐものとなり、神との関わりが地上での歩みを終えてもなお続いていく希望が与えられています。
御霊は私たちの思いをこの世のものから神との関りへと移させ、私たちに御国という居場所と平安を受け継ぐために導かれているのです。