ことばの栞 20231126

「ヨハネの誕生と預言」
 バプテスマのヨハネが生まれ、その名前を付けようとした時、ザカリヤは口を開くことができませんでした。身振りで名前を「ヨハネ」とすることを伝えた時、口が開かれました。そこで、ヨハネの歩みと救い主についての預言を語ったのです。

 まず、救い主が立てられたことを述べます。それは預言の成就であり、アブラハムとの約束が継続していることを表していました。神はアダムとエバが罪を犯した際に皮の衣をお与えになったように、絶えず憐れみを注がれ、イスラエルに対して愛を示し続けました。
 ザカリヤの預言は救い主の到来、すなわち御子の誕生が神の憐れみとその契約が成就することを伝えています。

 さらにヨハネの誕生とその立場、役割について示します。預言の中でヨハネを「預言者」であると語ります。聖書の中では多くの預言者がいますが、当時の人々には400年ぶりの登場となりました。
 ヨハネは救い主ではありませんでしたが、その救いの道を備える働きを担っており、救い主はどのようなお方か、どのように救われるかの知識を人々に教える働きを担っていました。だからこそ、水によって悔い改めのバプテスマをさずけていたのです。

 私たちは既に来たキリストの到来に備えることはできませんがキリストの再来をバプテスマのヨハネのように道を備えることができます。
 ヨハネの誕生を通して神の契約が実現し、ヨハネの存在が神のあわれみこの時代も、そして今も続いていることを示し、ヨハネの働きが救い主の到来を告げ知らせていたように、私たちも救い主の再来に備え、完全な救いの日が訪れることを待ち望むことができるのです。