ことばの栞 20240204

「愛の霊の証人」 2テモテ 1:6-8
 最後の手紙を記す中で、テモテを励まそうとするパウロは家族に伝えられた信仰が確かなものであると伝えたように、牧会者として伝えたかったことがあります。
 それは、神が与えた牧会者としての賜物であり、宣教者として按手を受けた際に与えられた、責任と権威です。パウロはテモテが宣教に燃えていた信仰が、現地で仕えていく中で、挫折を味わうことを思い、その燃やされていた賜物がふたたび燃え立たせられるように励ましたいと願っていました。

 自分の力で事を進めようとすれば、その火は消えかかり、自分の内へと霊を閉じ込めてしまうかもしれません。しかし伝道者としての歩みへと招き、召命を与えたのは神です。神ご自身が、霊としてテモテとともにおられ、テモテの働きを通して相手へ働かれているのです。

 テモテに与えられた賜物はテモテの力を強めるものではなく、神ご自身が働かれる力と愛と慎みの霊なのです。ですから、自分の力に頼らず、うちに働かれる神に寄り頼み、仕えていくことができるのです。
 霊を受けた者は自分の弱さに臆病になる必要はありません。心の弱さに勝る、神の励ましと強めがあり、キリストを待ち望む期待と希望が消えることなく灯され、福音宣教における苦しみを一人で味わうこともありません。あなたの内におられる神の霊がともに苦しみを味わい、分かち合い、慰めてくださっているのです。

 伝道は自分の力だけで行うものではありません。むしろ、神の力に信頼して、神に用いられる共同奉仕であり、証です。その喜びをもって私たちに与えられた使命である伝道を全うしましょう。