「伝える強さ・委ねる強さ」 2テモテ 2:1-7
働きの時間には限界がありますが、その働きを他の人に委ねようとすれば、教えるのに時間がかかり、違うやり方にイライラし、思っていた結果に辿り着けないかもしれません。アドバイスを続ければその人は挫折をし、やめてしまうこともあるでしょう。
パウロはテモテに強くなりなさいと語ります。テモテはエペソで様々な経験を積み、多くの働きに従事していたことでしょう。彼はあらゆることを上手にこなすことができるようになっていたでしょう。
ただ、この強さは能力ではなく、意志の強さでした。テモテはすでに教える力を持っている人や信頼できる人がいるにも関わらず、自分の描いた結果からずれることや教えることの難しさを知ったことで、委ね切れていない状況がありました。
パウロは兵士にたとえて、なすべきことの優先順位を守ること、守らなければ最も大切な使命を果たすことへの妨げとなってしまうことを指摘しました。
パウロが宣教者として最前線に立っていたように、テモテもキリストの召された兵士として最前線に立つべき人でした。戦いの中にある人は他人のことや兵士を集めることばかりに気を取られていては戦いそのものに勝利できなくなってしまいます。
主に仕える召しに応えるためには、たとえその結果が良い方向へ行けないとしても委ねるべきことがあります。周囲からの評価も悪くなることでしょう。しかし、主に立たされるものはその中心の役割を全うすべきです。そのように労苦した人に対して、主は必ず収穫の分け前を与えてくださいます。