みことばはみがき No.36

   ヨハネ 5:8
   イエスは彼に言われた。
   「起きて床を取り上げ、歩きなさい。」  
 
 教会に赴任してから書き記してきた御言葉のエッセイを、休暇ではない理由で初めて発行することができませんでした。3年半もの間守られてきたことは感謝なことだと思いましたが、慌ただしさの中、何かを手放さなければ礼拝に影響が出てしまうと判断し、先週はお休みすることにしました。
 もともと頼まれたものではなく、求道中通っていた教会で、尊敬する牧師が毎週発行していたことに習って始めたものでした。

 一度、歩みを止めたものを再び動かすのは普段よりも大きな力がいることを今、書き記しながら感じています。日常の生活もまさにこのような場面に多く遭遇します。学校を休むといけなくなる、ダイエットを一日サボると続かなくなる、その年月が長ければ長いほど、足取りは重くなるものです。

 神への悔い改めはこれ以上の重い腰をあげる歩みとなるでしょう。立ち上がって神のもとに返るには、動き出す決意が必要です。決して結果への期待が必要ではありません。信仰の先輩の姿に倣って始めたエッセイのように、信仰の創始者であるキリストに倣って、人生の歩みをしたいと思わせるような偉大な存在が神ご自身だからです。


    歩んでいる者の背中を押すことは容易だが
    止まっている者の背中を押すことこそ重要