みことばはみがき No.4

  ヨハネ 5:39
  あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思って、聖書を調べています。
  その聖書は、わたしについて証ししているものです。
 
 桜が丘キリスト教会の家庭集会として三浦綾子読書会ミルトスがスタートしました。私も学生の頃は何冊か著作を読み、両親とキャンプした帰り道に塩狩峠の三浦綾子記念館に立ち寄ったことを覚えています。
 私にとって本は、文章や物語との出会いであり、著者と交わることなど想像もしていませんでした。しかし、自分自身がエッセイを書き、手に取って読んでくださる方と交わりが持てることに気づきました。書くことを通して読む楽しみの先にある交わりの価値に気付いたのです。

 読者という立場からはなかなか気づきませんでしたが、著者には伝えたい思いがある、それが著者の願いでもある場合、著者の気持ちを代弁できる方がいることはとても幸せなことです。三浦綾子が召天した後、関わってきた夫や秘書、そして教会の仲間を中心に彼女を代弁者が与えられました。そこに愛があるのです。
 キリストが天に昇られた後、このように使徒たちが、弟子たちがキリストの代弁者として福音を語り伝えていたその歩みと関わりもまた、愛にあふれていたことでしょう。

    自分の価値に気付くことは尊いこと。
    他者の価値を伝えることは愛である。

2021年4月25日 公開