みことばはみがき No.48

   マタイ 28:20
   わたしがあなたがたに命じておいた、
   すべてのことを守るように教えなさい。
   見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。
  
 教会に来られた方と話していた時のことです。仏教よりもキリスト教の方が自分に合っているのではないかという相談に、戸惑いを持ちながらも、話を聞いていました。

 しばらく話をしていくと、葬儀の話題になりました。仏式の葬儀はサバサバしている印象を持っていると語るその人はキリスト教の方が温かいのではないかと思っていたそうです。

 そこで私はキリスト教の葬儀とはどのようなものかをお伝えしました。一般的な葬儀が二度と会えない別れの時であり、キリスト教の葬儀は神のおられる天国での再会を約束しながら、しばらく会えなくなることへの寂しさを慰める時であると話しました。
 加えて、死への備えという点で、何も考えずに残された人々が嘆き悲しむ葬儀にするよりも、面と向かっては言えない感謝と愛の言葉を予め整えて残しておき、葬儀に参列した人に地上での最後のことばを伝える機会でもあることを伝えました。何も語らずに去りゆくのは何とも寂しく無機質なものになってしまいます。

 私も同じように、キリストが天に昇られる前に残して伝えてくださった言葉を大切に受け取り、その言葉通り受け取りたいと思います。それが残すもの者と残される者との間の愛だからです。


    死は永遠の別れではなく
    永遠のいのちのための通過点である