みことばはみがき No.74

   エペソ 4:16
   キリストによって、からだ全体は、あらゆる節々を支えとして組み合わされ、
   つなぎ合わされ、それぞれの部分がその分に応じて働くことにより成長して、
   愛のうちに建てられることになります。

 教会独立後、初めて交換講壇が行われました。交換講壇とは牧師が説教する講壇すなわち説教場所を交換することです。牧師である私にとっては自分の牧会する教会ではない場所で日曜日の朝の礼拝をし、説教すること、信徒にとっては別の教会の牧師が礼拝の説教を行うことになります。

 礼拝の準備を終え、担当者に委ねて教会から離れたとき、とても不思議な感覚を覚えました。あらゆることが心配で、まるで自分の子に対して感じた心配のようでした。
 しかし、結果的にその心配は杞憂でした。杞憂どころか想像以上の光景がありました。

 礼拝を終え、1時間後に教会に戻ってくると、ほとんど全員が教会に残って賛美の練習やお話をしていて、帰ってきた私に向かって「おかえりなさい。先生早いですね」と声をかけたのです。
 私は恥ずかしくなりました。別の牧師から何かを受ける者が交換講壇だと思っていましたが、離れることで知らなければならないものがあったのです。これは私の愚かさの象徴でした。


    つながりは気づきによって強められ
    離れることでその強さを知る