4月19日
娘の予防接種に行ってきました。注射で暴れたりしないように体を抑える必要もあるということで、私も同行しました。
私自身は小さい頃から注射や薬に慣れていた記憶があり、きっと娘も強いかもしれないと思いながら、妻も一緒に診察室に入りました。
予防接種の日程の確認の後、すぐに注射を取り、小さな腕に針が刺さりました。
数秒間の出来事でしたが、驚いた娘は案の定、大泣きでした。医師が娘に
「終わりましたよ~」
と語りかけた声を聞き、泣いている娘に、
「痛かったの~。でももう終わったよ~。」
と声をかけました。するとすぐにキリっとして落ち着きを取り戻しました。
その間たったの10秒。強いなぁと感心して妻の方を振り返りました。
そこには、娘よりも痛そうな顔をした妻がいました。
「あの、終わったよ、注射。」
と冷静に声をかけると、
「え、あ、はい。」
と申し訳なさそうな顔で答えていました。
2~30分ほど様子を見て異常がなかったので、安心して家に帰りました。
その夜、病院の様子を振り返って
「どうだった?」
と聞くと、
「私、注射怖くてダメなんだよね。」
そう答えた後、
「でも、あのお医者さんが注射の後に娘に使っていたうちわの柄があのアイドルグループのものだったね。」
と続けたのです。目の前にいた私には娘の表情は鮮明に覚えていましたが、うちわを使っていたことさえ覚えていませんでした。
しかし妻には注射は見れなくても、うちわのことははっきりと覚えていることに、驚いたのでした。
彼女はこう言ってから、うしろを振り向いた。
そして、イエスが立っておられるのを見たが、
それがイエスであることが分からなかった。
ヨハネ20:14