光テラス No.141

1月3日
 2020年の年末は妻の願いでもあった、有名アイドルグループのコンサートのネット配信チケットを購入し、見ることにしました。ただ、妻にとっては独身時代から大好きだったグループが年内で活動を休止するとあって、とても複雑な気持ちでその時を待っていました。
 私自身も神学生時代に、好きなアイドル事務所のグループが解散すると聞いて、チケットを取れなかったため、そのコンサートの片づけのアルバイトを申し込んで見届け(聞き届け)た思い出があります。

 ファンにとって解散や休止コンサートを見るというのはそのコンサートを楽しみ、過ごしたい一方で、曲が終わる度に迫ってくる別れの辛さや寂しさを感じたくないという相容れない感情が共存してしまう、非日常の時間です。
 私自身はファンではありませんでしたが、ファンのために様々な企画を用意し、できる限り寄り添おうとした姿勢が形とされて、見ることができました。
 コンサート会場にはファンが一人もいないにも関わらず、一緒にいる感覚を与え、ともに過ごしていることを味わわせてくれる彼らの存在とファンサービス(民への奉仕)は、確かにアイドル(偶像)と呼ばれるほどだと感じました。

 終わりの時を迎えると、ファンや国民が別れを惜しさから、喪失感(ロス)を味わいます。大切な時間だったからこそ、ロスも大きいでしょう。そして再会を夢見ながら、日常へと戻っていくのです。

 神以外に、終わりのないものはありません。辛いです。しかし、天の御国で再会できるのなら、辛さに勝る喜びと希望があるでしょう。

    あなたがたが主にあって堅く立っているなら、
    今、私たちの心は生き返るからです。
               1テサロニケ3:8