光テラス No.49

3月24日
 教団総会が2日間に渡り、開催されました。私はインターネットを通じて会議を見ていました。そこには全国各地からの教団の牧師たちや信徒の代表の方々が集っていました。
 特に今年は天皇の代替わりを控えていることもあり、それを受けての日本政府が辿ってきた歴史的な歩みに対する教団の宣言文を公開するため、議論の場が設けられました。その中で一人の方がこのように発言していたように感じました。

 『日本が強制的にというのは何を根拠に言っているのか。
  韓国を併合したことを良かったと言っている意見だってある。』

 それに対して担当者の発言を聞いて、その真意を感じました。

 『私たちは戦争をして良かったという結論にならない。
  私たちの教会にはアメリカ人も韓国人もいる。
  さまざまな立場がある中で家族を再び傷つけてはならない。』

 支持する人がいたとしても、原爆が正しかったと聞いたらどれほどの人が傷つくでしょう。同じように韓国を奪ったことを正当化したらどれほどの人が傷つくでしょう。私たちは2000年も前の歴史を、福音書を通して学んでいると見ることができます。この歴史は神への背きと和解の歴史です。今、私たちは神だけでなく、人についても背きではなく寄り添いと和解のために適用できることを知っています。
 正しさというフィルターを通して見ることで、見失ってしまう目的。その目的がいかに尊いものか、改めて感じることになりました。

    あなたは正しすぎてはならない。
    自分を知恵のありすぎる者としてはならない。
    なぜ、あなたは自分を滅ぼそうとするのか。
                伝道者の書7:16