光テラス No.54

4月28日
 久しぶりに映画を見ようと思い、織田信長の後継者争いを背景とした映画のDVDを借りて見ました。すると、武家社会独特の文化が様々な部分に影響を及ぼしていることに気がつきました。
 敵地域の武士同士が道端で出会ったなら、すぐに名乗り、それから一騎打ちをすることが原則で、それを断るなら「御免」と言う姿は、現代では考えられない状況だと感じました。一方で、武家に生まれた女性は、父や夫に逆らうことはできません。そのようなことを考えてもいなかったかもしれません。しかし、女性は限られた方法の中で、自分が思い描いている未来へ近づけようと策略を練っていました。
 その大きな転換点となる要素が子どもでした。『後継者争いに勝ち、立場が変わることで自分の地位や名誉が、さらに高いものとなる』と考えていた人は当時の武家社会には多かったことでしょう。
 映画を見た後、聖書を開いたときに読んだ箇所に、ユダヤ人たちの中で誰が一番偉いのかという話がありました。イエスの弟子たちもまた、自分たちの地位が高くされ、この世の働きが報われる方法を探していたことでしょう。しかし、彼らに与えられたのは自分の子どもではなく、神の子イエス・キリストでした。そしてキリストを通して、ユダヤ人も私たちも天の御国を受け継ぐ者とされました。そして私は「あぁ、天国はふさわしいものが入るところではなく、恵みによって入れてもらうところなんだなぁ」と感謝しました。

    またキリストにあって、私たちは御国を受け継ぐ者となりました。
    すべてをみこころによる計画のままに行う方の目的にしたがい、
    あらかじめそのように定められていたのです。
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